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Woolpower

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2023.05.10
メリノウールで快適な登山

様々なテクノロジーの進化により、多くの高機能な化学繊維由来のウェアが登場しています。しかし、ウールは昔から登山者に選ばれ続けた人気の高い天然素材。そんなウールが今でも選ばれ続ける理由とは?ウールの性能を確認すべく登山シーンを例に紹介します。


メリノウールの特徴

メリノウールとは、メリノ種の羊毛のことを指し世界に3,000種類以上ものウールがある中でも”羊の王様”と言われるほど高級な品種です。ウールの中でも良質で高機能であることで、メリノウールは登山者にとって必要な機能が揃っているといっても過言ではありません。メリノウールの特徴は大きく4つに分けられます。

  • なめらかな肌触り
  • 吸湿速乾性
  • 保温性(調温機能)
  • 抗菌防臭効果

着心地がよく、汗を吸収・発散、寒い時に暖かく、暑い時に涼しく、更にはニオイが気になりにくい。また、ウールは紫外線に強い繊維なので紫外線保護機能もついて登山者には魔法のような素材です。

メリノウールの特徴について詳しくはこちら

しかし、メリノウールが万能ではなく外環境や使用シーンに応じてウェアを選ぶことが必要です。

登山で乾きにくいウェアはNG!

動いたり止まったりする登山。更には標高が上がるに連れて気温も下がってきます。汗が乾かずウェアが肌にはりついたままだと登山の大敵”汗冷え”に注意しなければなりません。基本的に濡れると乾きにくい綿素材はNGです。前述したメリノウールの特徴にあげたように、メリノウールは汗を吸放湿し、保温性もあり適度な速乾性もあり登山者にはメリットづくし。ただし、ポリエステル等の化学繊維と比べると速乾性がないので、トレイルランニング等素早く乾くことが必要な場面ではメリノウールが適さない場合もあります。

メリノウールは、たくさん汗を吸湿・吸水するのに汗冷えしにくい理由は、繊維に秘密があります。繊維それぞれにウロコのような表面になっていて、繊維内に水分を吸湿する働きがあります。この繊維内に水分を吸湿・吸水し大気に放出することで肌の水分がなくなります。肌の水分がなくなるということは、ウェアが肌に張り付くことがなくなり、気化熱による体温を奪うこともなくなるのです。汗冷えの原因は、肌に残っている水分が体温で乾かそうとする働きによって起こるものです。それを最小限に抑えるのがメリノウールの力です。

登山ウェアの基本「レイヤリング」

登山をする際のウェアは、ベースレイヤー・ミドルレイヤー・アウターレイヤー(シェル)といったレイヤリング(重ね着)が基本となります。特に登山で一番注意しなければならないのは、低体温症のリスクです。体の冷えは命に直結するので体を濡らさないこと、冷やさないことが重要となります。

ここでは、ウールパワーのアイテムでレイヤリングの例をご紹介します。肌に一番近いウェアになるベースレイヤー(インナー)は、調温機能・速乾性・汗の吸収力が高いものが必要です。ウールパワーでは3種類のベースレイヤーがあります。

ティーライト

ウールパワーの中で一番薄い生地厚タイプで平編みのベースレイヤー。半袖なので夏山登山や暑がりの方におすすめです。またレイヤリングした時に動きやすさを重視する方には快適に歩くことができます。程よい生地厚のおかげで、何か障害物に引っかかっても破けにくいのもポイント。

クルーネックライト

ティーライト同様の生地厚で平編みのベースレイヤー。こちらは長袖タイプです。残雪期登山や春、夏、秋と汎用性の高いベースレイヤー。長袖で適度な生地厚なので虫よけ、日除けも可能で快適に歩くことができます。ラグランスリーブなので、バックパックのハーネスとの干渉を最小限に抑えているのも登山者には嬉しいポイントです。

クルーネック200

ウールパワー独自開発生地「ウルフロッテ・オリジナル」が採用されたテリー編みのベースレイヤー。高い保温性とテリー編み(タオルのようなループ状のこと)による高い汗の吸収力で、冬山や寒い時に快適なベースレイヤー。

ウールパワーのベースレイヤーは、肌へのストレスを最小限に抑えるために縫い目を可能な限り少なくしていることや動きを妨げないようストレッチが効いていることも特徴にあります。汗などの水分の処理だけではなく、着心地にも配慮されたアイテムです。


さて、ベースレイヤーの次に着用するのがミドルレイヤー。主に保温効果に期待する役割を持ちます。中厚手のフリースが一般的で化学繊維由来のウェアを選択する方がほとんどかと思います。ただ保温性が高いだけではなく、登山なので水分をきちんと発散してくれること、軽量であることも大事なポイントです。ウールパワーでは、メリノウールでは珍しい中厚手のハーフジップやフルジップジャケットがあります。

ジップタートルネック200

ハーフジップタイプのミドルレイヤー。クルーネック200と同じ生地厚ですが、ハーフジップタイプになっているので重ねて着ることができます。軽量でかさばらないのでザックの中でも邪魔にならないのがメリット。ジップで体温を簡単に調節することもできます。

フルジップジャケット400

フルジップタイプのミドルレイヤー。生地厚が400(※)と厚いタイプです。生地の厚みがある分、より保温性が高くなっています。この生地厚くらいになると化学繊維のフリースにあたるくらいのものになります。メリノウール製品だとほとんど選択肢がなくなってきますがウールパワーは、この中厚手のミドルレイヤーも得意としています。ベースレイヤーとミドルレイヤーを同じメリノウール製品で揃えると静電気が起きにくいというメリットも生まれます。ウール自体は、静電気が起きにくい素材ですがより効果を実感できるようになります。

(※)ウールパワーでは200、400と数値が上がっていくにつれて生地が厚くなっていきます。

フルジップジャケット プロテクション400

フルジップジャケット400より、帯電性の高いモデル。保温性や生地厚に関しては同機能ですが、EUの厳しい安全規格EN規格をクリアした高規格なミドルレイヤー。フルジップジャケット400と比較して襟が少し低かったり、ファスナースライダーが小さい、個体差はあるものの重量も少し軽くなっています。アウターとの干渉を最小限に抑えているので、活動時間が長い、レイヤリングが基本となる登山に最適なウェアと言えるでしょう。

ベスト400

フルジップでベストタイプのミドルレイヤー。生地厚はフルジップジャケット400と同様で保温性が高いウェア。ベストタイプなので、アウターとの干渉や袖まわりが気になる人におすすめ。体の中心部がしっかりとあたためられ、脇がフリーなので長袖ジャケットより動きやすくなっています。

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なぜ、ウールは汗冷えしにくいのか?

ウールパワーのアイテムを例にレイヤリングの紹介をしましたが、なぜメリノウールが汗冷えしにくい素材なのかを解説していきます。

メリノウールの繊維を拡大してみると、ウロコのように複雑な表面をしています。このデコボコとした複雑な表面になっているおかげで、繊維内部に水分を吸着することができます。繊維に水分が吸着するので、肌の水分がなくなりドライに保つことができます。肌の水分がなくなることで、気化熱によって体温が奪われない=汗冷えしにくいという結果に繋がります。また、化学繊維と比較してしまうと乾きは早くないのですが、水分を蒸発させる力もあるので急激な体の冷えなども感じにくくなっています。

嬉しい、抗菌防臭効果

登山は、止まったり動いたりすることが多いアクティビティ。更にはテント泊、縦走などすぐに洗濯する機会もありません。汗が乾くとあの不快なニオイ。不快なニオイの元は、バクテリアの繁殖によるものです。メリノウールには、バクテリアの繁殖を抑える機能が備わっています。したがって、何日着続けてもにおいません。荷物を減らしたい時にも最適です。

行動にあったウェア選び

これまでメリノウールが登山に最適なウェアであることを紹介してきましたが、自身の活動量に合わせてウェアを選ぶ必要があります。メリノウールは万能ではありません。前述にあったように、速乾性はあるものの化学繊維の速乾性には及びません。トレイルランなど、ずっと動き続けウェアが水分で重くなることでストレスがかかる場合はメリノウールではなく、ポリエステル等の化学繊維のウェアを選ぶと良いでしょう。

ウールパワーだけではなく、各メーカーでメリノウールウェアがあります。薄手のものやフード付きのもの等、様々です。実際に手にとって確認することをおすすめいたします。ウールパワーのウェアはUPI直営店や量販店で確認することができます。

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