「メリノウール」とは?
Woolpower製品が扱っているメリノウールとは?メリノウールという天然素材を再現する合成化学繊維は現状存在していません。その天然素材の上質なウールについてフォーカスしていきます。
登山やハイキングのベースレイヤーを選ぶ際に耳にするメリノウールとは、メリノ種の羊の毛のことを指します。”羊の王様”と言われるほどで、羊毛の中では高級な種類となります。ウールの中でも高級品と言われる理由は数あるウールの中でも良質で他にはない特徴を持っているためです。他にはない機能性からアウトドアユーザーからの人気も高い素材です。
- なめらかな肌触り
- 吸湿速乾性
- 保温性
- 抗菌防臭効果
メリノウールの特徴
1、なめらかな肌触り
ウール素材は、肌に触れるとチクチクしてかゆいと感じるイメージをお持ちではないでしょうか?
そのウール素材がチクチクと感じてしまう理由としては、”繊維の太さ”が大きく関係します。
従来のウール製品に使われている繊維の太さは30〜40ミクロン程度といわれており、繊維が太く粗いので肌に馴染まずチクチクとかゆく感じます。
しかし、Woolpowerが採用しているメリノウールはその従来のウール繊維とは異なり17~23ミクロンという細さの繊維なので、ソフトでなめらかな肌触りでチクチクしません。
チクチクしないことはもちろんですが、肌が弱い人にもおすすめです。気づきにくいのですが、肌と衣服は摩擦や触れ合うことでストレスがかかります。化学繊維にはないソフトな肌触りは手放せなくなります。
※1ミクロン=1/1000ミリメートル
<参考値>人の髪の毛の太さが50~100ミクロンといわれます。
2、吸湿速乾性
メリノウールは、繊維自体に高い吸湿性を備えており、繊維の内部に水分を吸着する仕組みがあります。この吸湿性は、液体となった水分ではなく”湿気”や”蒸気”のことを指します。一般的に、気体となった水分を吸着する繊維は天然繊維のみにある特徴です。その中でもウールは、繊維がウロコのように複雑になっていることもあり、均一化された化学繊維と異なり高い吸湿性を持ちます。
そして水分を吸収してしまってもウール繊維は、水分を効率よく大気中に発散してくれます。繊維の間に水分を溜め込むことがないので、水分を身体から逃してくれるため肌は常にサラッとしてドライな状態を保つことができます。
肌と衣服が汗ではりつく不快感も解消されます。肌がドライに保たれることで汗冷えしづらいことに繋がり、アウトドアシーンでは、汗冷えによる命の危険性も低減してくれることが人気の理由の一つでもあります。
3、保温性
メリノウール素材の吸湿速乾性により、身体に触れる部分は常にサラッとドライに保てるので気化熱による身体からの熱を奪いにくく、体温を適温に保ちやすくなります。
またウール自体の繊維は縮れているので、空気を閉じ込めやすく、体温で温められた空気を溜め込んで保温効果を高めることができます。メリノウールは他のウールに比べても縮れが細かいので、ウール同士で空気をためこみやすく高い保温性を発揮することができます。
4、抗菌防臭効果
メリノウールには天然の抗菌作用があります。不快なニオイの元はバクテリアの繁殖によるものですが、メリノウールには雑菌が付着しにくい性質があるためニオイが発生しにくいです。
また、メリノウール自体が他の繊維より悪臭を吸収して中和する力が強いこと、汚れを付着させにくい性質で洗濯せずに何日も着続けることができます。
アウトドアの際に洗濯する機会がないシーンで活躍します。タウンユースでも、旅行で荷物を減らしたいときにも使うことができます。